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Posted by 滋賀咲くブログ at

今津 酒波寺のエドヒガン




 赤坂山の麓に酒波寺という古刹がある。天平時代、聖武天皇の勅願により行基が開いたと伝わる。浅井氏と織田信長が争った元亀騒乱の際、寺は信長の甥織田信澄によって焼かれたが、寛文年間、余呉の菅山寺から覚仁上人を招いて再興された。
 両側に仁王像が立つ朱の山門を抜けると、長い石段が本堂まで続いている。石段を上がり境内に立つと、眼下に酒波の村と広がる柿畑とびわ湖が望める。そして手前には、一本の巨木が枝を広げている。行基桜と呼ばれるエドヒガンである。
 石段の中ほどまで下りて、木の根元に立つと、幹は深緑の苔に覆われ、人が入れるほどの洞がぽっかりと空いている。樹勢は弱っているようにも見えるが、空を覆い尽くすように薄紅の花が頭上に広がる。霞か雲か、そんな心持ちになる。




  


Posted by 風まかせ at 09:55Comments(0)