彦根 江国寺のノウゼンカズラ
2019年06月27日
彦根の街なか、京橋通りの近くに江国寺という臨済宗妙心寺派のお寺がある。堂々とした山門を抜けると、本堂の右脇に橙色の花が目にとまる。ノウゼンカズラの花である。
ノウゼンカズラの花は、細い枝を四方に伸ばして、橙色の花が群がるように咲く。一つひとつの花は一日でしぼんでしまうが、蕾が次から次へと膨らんでいく。
つるがほかの木に絡んでよじ登っていくため、「かずら」という名前がついた。古代、女性はつる草を髪に結んで飾りにした。これを「かずら」といったので、つる草を「かずら」と称するようになったという。
江国寺は、彦根の銀座通りが西へ伸びる広い通りから、北へ少し奥まったところにあるが、江戸時代はその広い通りが外堀だった。
外堀には四方に7つの橋が架かり、それぞれに門が建っていた。江国寺の前には池洲口御門があり、ここが城内と城外を隔てていた。
Posted by 風まかせ at
18:06
│Comments(0)
長浜市 米川河口のトウネズミモチ
2019年06月19日

豊公園への散歩に、ときどき米川河口の歩道橋を渡る。梅雨の季節になると、爽やかな花の香りにホッとすることがある。
歩道橋の北側に慶雲館があるが、香りのもとは垣根の外側にあるトウネズミモチにある。薄黄緑色の小さな花が木の枝いっぱいに、もこもこと咲いている。
トウネズミモチが生えている所は、慶雲館の南西の隅に突き出した小さな三角地である。
トウネズミモチは漢字で書くと「唐鼠黐」。中国から渡ってきたネズミモチの仲間である。高度成長期に手軽に緑化できる樹木として多用されたようだが、繁殖力が強いので、今は「要注意外来生物」に指定されている。鎮守の森などに侵入して、在来の生態系に影響を与えるというわけだ。
でもトウネズミモチの花の瑞々しい香りは、梅雨の季節の清涼剤である。米川の歩道橋を渡る楽しみの一つでもある。

Posted by 風まかせ at
05:57
│Comments(0)
庄野越のコアジサイ
2019年06月11日
晴れるのでもなく、降るのでもない。そんな空模様の下で、コアジサイの縮緬染のような風合いは、和の美しさに満ちている。
アジサイには幾つもの種類があるが、芳香があるのはコアジサイだけである。ジャスミンのような、さわやかな香りが漂う。慎ましやかな花の姿を選んだゆえに、進化の末に身につけた魅力だったのだろう。
花の色は、白と薄青の2種類。白い花は、小さな綿菓子のようにフワフワとした感触がある。薄青の花は、小さな金平糖を散りばめたような涼しげな色合いである。いずれも一つひとつの花がとても小さく、それが無数に集まっている。
滋賀県最北の村、中河内に庄野越と呼ばれる山道がある。村から西へ県境の峠を越えて、敦賀市の池河内を結んでいる。この季節、庄野越はコアジサイの花で埋め尽くされる。膝から腰までの高さに咲く花をかき分けて歩く。
Posted by 風まかせ at
23:24
│Comments(0)