庄野越のコアジサイ
2019年06月11日
晴れるのでもなく、降るのでもない。そんな空模様の下で、コアジサイの縮緬染のような風合いは、和の美しさに満ちている。
アジサイには幾つもの種類があるが、芳香があるのはコアジサイだけである。ジャスミンのような、さわやかな香りが漂う。慎ましやかな花の姿を選んだゆえに、進化の末に身につけた魅力だったのだろう。
花の色は、白と薄青の2種類。白い花は、小さな綿菓子のようにフワフワとした感触がある。薄青の花は、小さな金平糖を散りばめたような涼しげな色合いである。いずれも一つひとつの花がとても小さく、それが無数に集まっている。
滋賀県最北の村、中河内に庄野越と呼ばれる山道がある。村から西へ県境の峠を越えて、敦賀市の池河内を結んでいる。この季節、庄野越はコアジサイの花で埋め尽くされる。膝から腰までの高さに咲く花をかき分けて歩く。
Posted by 風まかせ at 23:24│Comments(0)