今津平池のカキツバタ
2018年06月06日

箱館山の奥に平池と呼ばれる小さな池がある。標高500メートルほどの山上にあって、周囲を深い森に囲まれており、初夏になるとカキツバタの紫花で埋めつくされる。
川の源流が土砂でせき止められて生まれた池だといわれ、池畔は自然のままである。もちろんカキツバタも自生のものだ。
ひと昔前まで、このあたりは健脚の人たちしか近づけない秘境だったが、いまは赤坂平高原一帯がビラデスト今津という憩いの場に整備されている。
平池は高原の一角にあり、酒波寺のある麓から林道が続いている。誰もが、平池のカキツバタを愛でることができるようになった。
カキツバタは、アヤメや自然種のノハナショウブと見分けるのがむつかしい。色も形も似ている。咲く季節も近い。
図鑑で調べてなるほどと思っても、野山で艶やかな姿に出会ったときに自信をもって答えられない。
だが、平池のカキツバタを見て少しわかった。湿地に群生するのはカキツバタだけなのだ。アヤメもノハナショウブも、山野にはあるが湿地には咲かない。
ただし、園芸品種である花ショウブは湿地を好む。つくづく花の名をあてるのはむつかしい。

Posted by 風まかせ at
09:03
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