石堂寺のボダイジュ
2018年06月02日

米原市清滝の石堂寺の境内に美しいボダイジュの樹がある。風格を感じさせる古木に、青々とした葉を広げている。初夏には、一面に無数の淡く黄色い花を付ける。これが微かな香りを放つ。
石堂寺は天台宗のお寺で、鎌倉時代の創立という古刹である。佐々木京極氏の始祖、氏信に縁故があることから、その法名に因んで道善寺と称した。
その後、天正時代に清滝村の小字石堂脇という所から伝教大師作という石造仏が出土し、この仏様を本尊としたので、石堂寺と改められたという。
ボダイジュの樹の下に「庚申」と刻まれた石塔がある。「庚申」の文字の両側に、「寛政講中」、「村中繁栄」と小さく記されている。庚申信仰は室町末期頃から仏教と結びついて、行いを共にする庚申講が組織され、講の成果として庚申の板碑が造立された。
石堂寺には二つの地蔵堂がある。門の左手には延命地蔵堂がある。江戸末期に清滝村の有志が発起し、寒念仏修行をしながら喜捨を募り、集まった浄財をもって建立したのだという。
門前には放生池があり、その中に小さな地蔵堂が建っている。里山を背後にしてきれいな水を湛え、その周りにサツキやホタルブクロ、マーガレットなどの花が咲いている。堂のなかには、石造りのお地蔵様が祀られている。
さらに、お寺の北側の山裾には、無数の五輪塔や石仏群が並び、石の観音様が建てられ供養されている。
信仰心篤い、清滝の魅力が凝縮された一帯である。


Posted by 風まかせ at
10:40
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