マキノ白谷の夫婦椿
2019年03月19日

高島市マキノ町白谷に、樹齢が400年を超えるという2本のヤブツバキがある。車一台がようやく通れるほどの、集落内の道端に仲良く並んでおり、夫婦椿の名で親しまれている。
一般に椿といえば、ヤブツバキのことである。シイやカシ、タブなどと同様に照葉樹に属するから、暖かい平地によく見られる木である。ツバキの名は、厚葉木あるいは艶葉木から転訛したとされる。厚い葉、艶のある葉は照葉樹の特徴である。
生長すると樹高が20メートルに達するというが、数百年を経たような巨木は、寺社の境内でも滅多に見られない。
地元では、この木にちなんだ伝承として安寿と厨子王の物語が語られている。誰もが森鴎外の『山椒大夫』を絵本で読んだことがあるはずだ。親子と姉弟の絆の強さが心に刻まれた。
安寿と厨子王の父に仕えた重臣の郷里が白谷の里で、主君のために討ち死にした重臣を弔うために、安寿と厨子王が白谷にツバキの木を植えたというものだ。ツバキには、そんな伝承が残されている。
Posted by 風まかせ at
21:52
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