高月町 赤後寺のモミノキ
2018年12月04日

コロリ観音の名で知られる赤後寺の境内に、モミノキの大木がある。赤後寺は湧出山の山腹に建っており、南に広がる唐川の集落を見渡すように佇んでいる。
往古、湧出山は賤ヶ岳から山本山へ連なる山並みから東へ張りだした支脈だった。そのため、余呉から南下する川の流れは、湧出山の北でせき止められて沼地になっていた。
そこで、弘法大師が湧出山の西側を掘って水を南へ抜いたところ、沼が枯れて川が空になった。そんなことから、その地が空川と呼ばれるようになったという。
赤後寺の境内は二段になっている。石段を上って鳥居をくぐると、手水舎のある下段の境内があり、さらに石段を上るとスギの巨木群に守られるように建つ観音堂が現れる。
二段になった境内には、スギの巨木が林立している。下段の一角にモミノキが2本混じっている。
モミノキは冬の間も濃い緑を保つため、強い生命力の象徴とされる。フィトンチッドを多く発する木としても知られる。クリスマスツリーとして使われる由縁である。
洋の東西を問わず、モミノキは神聖な木として崇められてきた。赤後寺にある2本のモミノキも、神仏を守る木として植えられたのだろう。


Posted by 風まかせ at
20:36
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