沙沙貴神社のロウバイ

沙沙貴神社のロウバイ


 沙沙貴神社は佐々木一族の氏神を祀る社である。近江源氏佐々木氏に連なる一族は多い。湖北にゆかりの深い京極氏や黒田氏、惣領家である六角氏のほか、尼子氏、伊庭氏、朽木氏、大原氏、高島氏など、多くの姓の人たちに継承されてきた。
 境内に、寒い季節に花を咲かせるロウバイが植えられている。ロウバイは、花が咲くまではあまり目立たない木だ。それほど大きくならない。ウメのように旺盛に枝を張ることもない。ところがモノトーンの風景のなかで、鮮やかな黄色い花を付けると、ロウバイの木だったのかと気づく。
 江戸時代に中国から渡ってきたので、唐梅とも言うそうだが、中国ではウメ、スイセン、ツバキとともに「雪中の四花」として尊ばれるという。香りもいい。
 沙沙貴神社には、30本ほどのロウバイが植えられている。堂々とした葭葺の楼門を入ると、中央に拝殿があり、左手に池のある庭園がしつらえられている。鈍穴こと勝元宗益が、明治22年に造った庭だという。
 鈍穴は、江戸後期に現在の長浜市勝町に生まれた。茶道、南画、俳句、華道、築庭など諸道に通じる天才だった。晩年は五個荘村金堂に住んだ。沙沙貴神社から近いが、明治22年に没しているので彼の最晩年の庭といえる。


沙沙貴神社のロウバイ
沙沙貴神社のロウバイ




Posted by 風まかせ at 17:58│Comments(0)
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