米原市 山室湿原のサワギキョウ

米原市 山室湿原のサワギキョウ


 山室湿原に咲くサワギキョウは、九月に咲きはじめ、十月中頃まで湿原を彩る。人の手が加わっていない秋の花である。
 花の色は園芸種のキキョウと同じ青紫だが、端正な五弁の形をしていない。大きさも小ぶりである。万葉の時代から変わらない野の花だ。
 山室湿原は、長浜市と米原市の境に連なる横山丘陵の山裾にある。山室の集落からも幹線道路からも離れたところにあり、人と自然が程よい距離にあるといえる。
 山裾まで広がる水田の野道をたどると、やがて明るい雑木林のなかに入っていく。地元で、みつくり谷と呼ばれているところで、水田が途切れるところから二百メートルほど雑木林を歩けば湿原が現れる。
 湿原は、近年の調査で氷河期末にあたる二万年あまり前に形成されたといわれる。湿原の規模としては小さいが、面積は一・五ヘクタールほど。人里に近い湿地が農地に開墾されずに残ったのは、美しい野の花とそこに住む人たちのおかげだろう。


米原市 山室湿原のサワギキョウ



Posted by 風まかせ at 07:19│Comments(0)
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