木之本町小山のキンモクセイ

木之本町小山のキンモクセイ



 彼岸を過ぎた頃、街なかの小路や集落の通りを歩くと、爽やかな風にのって甘い香りが漂ってくる。キンモクセイの香りだ。秋だなと感じるときである。
 三大芳香花と呼ばれる花木がある。春のジンチョウゲ、夏のクチナシ、そして秋のキンモクセイ。季節を代表する芳香花である。
 清々しさはジンチョウゲ、甘さはクチナシ、強さはキンモクセイ。そんなところが三つの個性だろうか。
 キンモクセイは香りが強く、遠くまで匂いを運ぶことから、九里香という名前も持っている。
 どこから漂ってくるのだろうと、辺りを探してみるが見つからない。匂いの源をたどってみると、民家の塀越しに橙色の花をつけたキンモクセイがあった。誰にでも、そんな経験があるはずだ。
 高時川の東に木之本町小山という鄙びた村がある。北には十一面観音様で知られる石道、南には高月町高野がある。村の中央を南北に通る道が周辺の在所を結ぶ幹線だが、道は屋敷を縫うように通じている。
 爽やかな秋晴れの日、そんな村の通りを歩くと、どこからともなくキンモクセイの香りが漂ってくる。
 ゆるやかに曲がった通りの先に、突然のようにキンモクセイの大樹が現れる。民家の広い屋敷のなかに、大きなキンモクセイの木が2本。傘を広げたように葉を茂らせ、橙色の花が無数につけている。

木之本町小山のキンモクセイ





Posted by 風まかせ at 17:50│Comments(0)
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