彦根市 薩摩・柳川のセンダン
2018年12月16日
彦根南部の湖岸道路を走っているときのこと。湖畔に沿って、黄色い花を付けた高木が点々と連なっている。季節は初冬、落葉樹の葉はすっかり落ちている。木々の向こうに湖面がキラキラと輝いている。
近づいてみてわかった。黄色い花のように見えたものは、色づいた小さな実だった。センダンの木に実った淡黄色の実である。大豆より少し大きい。それが枝を広げた木いっぱいに無数に付いている。
センダンは、5月に淡い藤色の美しい花を咲かせ、ほのかな香りを放つ。葉が落ちた冬の姿は想像できなかった。だが、センダンの名前は、一節ではこの実が語源だという。黄色に輝く実が枝一面に群がり「千団子」のように見える。それがセンダンになったのだという。
センダンは、もともとは温暖な地方の、ことに海岸近くの砂地に適した木で、近江では彦根南部の湖岸域に多い。
「湖畔に植栽文化を育てる会」を主宰した故川崎健史さんは、その著『湖畔の花と実』に、彦根市南部の須越町から新海町に至る湖岸のセンダンの分布状況を記している。およそ130余本の木があるという。
その間の湖岸域は、延々と湖岸緑地が整備され、「近江湖の辺の道」という名前の遊歩道が付いている。
Posted by 風まかせ at 06:57│Comments(0)